ベジタリアン大国インドで野菜暴騰 中島敬二
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インドの消費者物価指数は10月、14カ月ぶりに前年同月比6.2%と高水準を記録した。消費の半分を占める食品が10.9%上昇したためだ。食品価格の上昇は中所得世帯の購買力を下げ、企業収益に影響し、経済成長を阻害し始めている。
主要野菜の高騰は社会問題にもなっている。野菜の物価指数の上昇率は、9月に36%、10月には42.2%だった。ベジタリアンの多いインドでは、野菜の市場価格に敏感である。野党のコングレス党(国民会議派)は、家庭に欠かせないトマト、タマネギ、ジャガ…
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週刊エコノミスト
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