国際・政治 東奔政走

今年最大の政治決戦は都知事選か 「五輪前解散」なければ禅譲も=平田崇浩

東京五輪のメイン会場となる国立競技場の竣工式に臨んだ安倍晋三首相(左端)と小池百合子東京都知事(中央)。五輪前解散はあるのか……(東京都新宿区で2019年12月15日)
東京五輪のメイン会場となる国立競技場の竣工式に臨んだ安倍晋三首相(左端)と小池百合子東京都知事(中央)。五輪前解散はあるのか……(東京都新宿区で2019年12月15日)

 憲政史上最長となった安倍政権にとって最後となるかもしれない通常国会が1月20日から始まる。安倍晋三首相は今国会に関連法案を提出する全世代型社会保障改革を「本年最大のチャレンジ」と位置づけた。少子高齢化対策を最長政権のレガシー(遺産)として残したいということのようだ。

 政権に返り咲いて8年目。首相は自民党の仕事始めで「桃栗三年柿八年」のことわざにかけて「桃や栗は収穫できた。立派な柿を収穫していきたい」と語った。

 しかし、柿どころか桃栗すらも収穫できたか怪しいのが実情ではないか。当初掲げた「デフレ脱却」はいまだ果たせず、緊急避難と見られたアベノミクスの超低金利政策がズルズルと続いている。

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