国際・政治 ワシントンDC

コロナで「握手」消えた日常 人間の基本的習慣に変化=古本陽荘

もはや消滅の危機(Bloomberg)
もはや消滅の危機(Bloomberg)

 米国で新型コロナウイルスの感染拡大が確認され、ワシントンDC郊外の自宅アパートでのテレワークが始まったのは3月中旬だった。それから1カ月程度で、米国での感染者数、死者数はあっという間に膨れ上がり、世界最多になってしまった。大統領選の熱気は失われ、転換期を迎えたとみられていた米軍の中東への関与のあり方を巡る議論も雲散霧消してしまった。

 そして、米国人の日常生活も大きく変わった。米政府が推奨した他人から6フィート(2メートル弱)の距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」は、かなり浸透した。歩道を歩いていると、向かって歩いてくる歩行者がすれ違うのを避けるため、道路の反対側に移動したり、車道に出て歩くということがよくある。当たり前だった「握手」をする人もいなくなった。

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