国際・政治 ワシントンDC

瞑想にアプリ、書籍--「独りになる時間」脚光=小林知代

独りで集中(Bloomberg)
独りで集中(Bloomberg)

 外出制限を強いられ、暗い話が続く中、米国では独りになる時間の効用を説く記事や書籍、TEDトーク(著名人のプレゼンテーション)が目立つ。

 自分と向き合うことを「マインドフルネス」と呼ぶ。ヨガスタジオでのレッスンや、専業のメディテーション(瞑想(めいそう))クラスがあり、米国では一大産業だ。筆者の友人が勤める企業や政府機関では、就業中にメディテーションの時間を持つことを奨励している。マインドフルネス関連市場はコロナ感染拡大以前から急成長してきたが、ここにきて更に伸びている。

 内面観察のアプリも人気を集めている。人気上位は「カーム(穏やか)」「ヘッドスペース(頭の中)」「ブリーズ(呼吸)」「ベターミー(よりよい自分)」などだ。アマゾンの売れ筋トップ10にマスクなどの生活必需品に交じって、大人用パズルがランクインしているのも、独りで集中する時間、自分とは何者かを考える時間を好む風潮の表れかもしれない。

残り924文字(全文1327文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事