国際・政治 ワシントンDC

生徒の障害支援にも一助 オンライン授業への移行=小林知代

飽きさせないよう工夫が必要(Bloomberg)
飽きさせないよう工夫が必要(Bloomberg)

 筆者の友人は、小学2年生の双子を持つ。兄はクラスで成績上位、弟は左耳に聴覚障害を持つ。米国では、9月に新学年が始まるが、ほとんどの公立学校ではオンライン教育が続行される。何でも一番でないと済まない兄は、オンラインで競争心がなえるどころか「僕が早く提出した」と画面上で他の生徒と競い合う。一方、弟は授業への集中度が増したという。教室では、補聴器が教師の声だけではなく不特定多数の生徒のおしゃべりも拾ってしまう。しかし、オンラインでは、教師と、発言を許された生徒の音声のみ端末に届くよう操作されているからだ。

 公立学校では一時期、通学再開、もしくは通学・リモートのハイブリッドという方法も議論されたが、感染が再拡大する中、完全オンラインの続行となった。筆者の住むワシントンDC周辺では、授業で使うアプリがインストールされた小型端末が生徒全員に無償で配給された。オンライン教育への移行は順調に進んでいるようだ。

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