経済・企業独眼経眼

労働市場に戻り始めた女性たち=斎藤太郎

 日本の労働力人口は2013年から7年連続で増加し、19年には6886万人と過去最高を更新した。人口そのものは08年、生産年齢人口(15〜64歳)は1995年をピークに減少し続けている。こうした中でも労働力人口が増加したのは、女性、高齢者を中心に労働力率(労働力人口÷15歳以上人口)が上昇し、人口減の影響を打ち消してきたためだ。

 12年から19年にかけて女性の労働力率は48・2%から53・3%へと大きく上昇した。男性は全体としては大きく変わっていないが、60〜64歳では12年に76・0%だったのが19年には84・4%に、65〜69歳ではそれぞれ50・7%から60・7%へ、高齢層の労働力率が急上昇した。

残り738文字(全文1042文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事