テクノロジー 小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

テクノロジーの進化が急激です。近未来の世界に向けて何を学ぶべきですか/123

 Q テクノロジーの進化が急激です。近未来の世界に向けて何を学ぶべきですか

 A 現実把握の思考力を鍛え、物理的・精神的変化もたらすデジタル社会を生き抜こう

 テクノロジーの進化が激しくて、これからどんな世の中になるのか、未来像が描けません。その時のために今、何を勉強し身につけておけばいいでしょうか?

(IT企業勤務・20代男性)

 インターネット登場以前を知っている身としては、世界がそれを機にまったく違う姿になってしまったように思えます。そういうプラットフォーム(標準環境)の変化が、世の中を大きく変えるのでしょう。今後どんなプラットフォームが世界を支配するのか。

 その点で説得的な議論を展開しているのは、アメリカの思想家ケヴィン・ケリーです。彼はしばしばビジョナリー(予見者)と称される通り、世界の変化について的確な予測を行ってきました。

 そのケヴィンにいわせると、インターネット、SNS(交流サイト)に続く第三の新たなプラットフォームは、「ミラーワールド」だそうです。ミラーワールドとは、彼の提唱するAR世界(拡張現実世界)を指します。

同時並行の複数世界

 人々は、現実世界を生きると同時に、スマートグラス(眼鏡型ウエアラブル端末)などを通して、その場所の上に重なった、さまざまな情報のレイヤー(層)で構成された世界を生きることにもなるといいます。現実の世界の上にさまざまのバーチャルな映像や情報をミ…

残り797文字(全文1397文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事