《今週のポイント》米・雇用統計(6月3日)
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労働需給の逼迫は継続へ=窪谷浩
6月3日に米国で5月の雇用統計が発表される。米国では労働需給の逼迫(ひっぱく)に伴う賃金上昇が続いており、インフレへの影響をみる上でも当月の結果が注目される。
4月を振り返ると、非農業部門雇用者数は前月比42.8万人増と前月並みの伸びとなり、市場予想の同38万人増を大幅に上回った。この結果、雇用者数は新型コロナウイルスの流行前(2020年2月)を119万人下回る水準まで回復しており、現在の雇用増加ペースが継続すれば、7月にも流行前を上回るだろう。
失業率は、3.6%と小幅な低下を見込んだ市場予想の3.5%を上回り、前月から横ばいとなった。失業率も新型コロナ流行前の水準への回復が視野に入る状況となった。
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週刊エコノミスト
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