マーケット・金融グラフの声を聞く

超インフレで株高が進行するトルコ 市岡繁男

 いま世界中の債券や株式が共に売られており、1987年のブラックマンデー直前の米国やバブル崩壊後の日本と同じ様相を呈している。英FT紙によると9月下旬、金利の上昇で英年金基金は破綻寸前までいったという。この時、英中央銀行は長期金利の高騰を抑えるべく、国債の売却をやめたのみならず、停止したばかりの国債買い支えも再開した。

 ということは、もし2008年のような金融危機が起きたら、各国政府は国債を増発して金融機関を救済し、もう一方の当事者である中央銀行は量的緩和政策を復活させるのだろう。

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