経済・企業THE MARKET

《原油》夏場に向け80~90ドル 柴田明夫

 米ニューヨークWTI原油(期近)は、2月以降、1バレル=70ドル台後半で推移している。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化懸念が上値を抑える一方、需給改善の期待が下値を支える。石油輸出国機構(OPEC)は、2月月報で今年の世界石油需要量を日量1億187万バレル(前年比232万バレル増)とし、前月から40万バレル上方修正した。

 供給面は、OPECとロシアなどOPEC非加盟国で構成する「OPECプラス」が、昨年10月に23年末まで日量200万バレルの大幅減産維持で合意しており、ロシアも今年2月10日に、3月からの日量50万バレル削減を発表した。米国のシェールオイルの回復力も弱く、ベーカーヒューズ社によると、2月24日時点の石油リグ(掘削機)稼働数は、昨年末から減少が続く。米エネルギー情報局(EIA)は、2月月報で23年の…

残り125文字(全文495文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事