国際・政治闘論席

EV化“勝負”の行方は見えている 古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

古賀茂明の闘論席

 「世界中でEV(電気自動車)化に逆風!」「テスラの株下落、トヨタ株上昇!」「中国にEVの墓場出現!」などとはやし立てる空気が広がった。確かに、約1世紀も歴史が古いガソリン車に比べてEVに足りない点はいくつもある。EVフィーバーが少し冷めるのも自然なことだが、一方で「反EVフィーバー」が広がるとすれば、それも問題だ。一例として、「EVの墓場」について考えたい。

 中国で新しいEVが大きな敷地に野積みにされる画像や映像が、「EVの墓場」として伝えられた。フェイクではなく事実だ。だが、それは何を意味しているのか。

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