経済・企業 特集

歴史に学ぶ経済と人類 ローマ史 変容する米国、ローマ衰亡史の座視 寛容性喪失で色あせる大国の権威=本村凌二

古代ローマ市民に提供された「パンとサーカス」の舞台となった円形闘技場、コロッセオ(筆者提供)
古代ローマ市民に提供された「パンとサーカス」の舞台となった円形闘技場、コロッセオ(筆者提供)

 すっかりなじみになったが、デジャヴー(既視感)という言葉がある。大英帝国と現代のアメリカの覇権は一続きの世界帝国のようであり、この勢力は300年以上にわたって勝者の側にあり、その勝利の歴史が今日にいたる世界を形成してきたのだ。しかも、それがかつてのローマ帝国の覇権とどこか重なって見えるのだから、まさしくデジャヴーなのだ。

残り2684文字(全文2846文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事