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ふくおかFG・十八銀、2年遅れで統合へ 不明確な基準で統合認めた公取委=山本大輔

右から森拓二郎・十八銀行頭取、柴戸隆成・ふくおかフィナンシャルグループ社長、吉沢俊介・親和銀行頭取(2018年8月24日撮影)
右から森拓二郎・十八銀行頭取、柴戸隆成・ふくおかフィナンシャルグループ社長、吉沢俊介・親和銀行頭取(2018年8月24日撮影)

 公正取引委員会(公取委)は8月24日、ふくおかフィナンシャルグループ(FG、福岡市)と十八銀行(長崎市)の経営統合を承認した。これを受けて、両者は2019年4月にふくおかFGと十八銀が経営統合し、20年4月に十八銀がふくおかFG傘下の親和銀行(長崎県佐世保市)と合併する計画を発表した。

 経営統合の基本合意から2年6カ月。当初は17年4月に統合する計画だった。ようやく統合に決着がつくことに、統合支持の声が多い地元からは安堵(あんど)の声が上がっている。同一県内での地銀統合は、店舗等の削減による経費効率化の余地が大きい。人口減と低金利による収益悪化に苦しむ銀行業界全体にとっても、再編を後押しする材料になるだろう。

 ただ、公取委が示した判断基準は説得力に欠くと言わざるを得ない。

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