キャッシュレス化はモバイル決済の急速な発展と表裏一体だ。それを後押ししているのがフィンテックベンチャーだ。業界をけん引するベンチャーの旗手に聞いた。

（聞き手・編集部）

　クレジットカードを持つことができない10代をはじめ若年層向けに、国際ブランド「ビザ」のプリペイドカード「バンドルカード」を発行している。スマートフォンにアプリをインストールすると、ビザのカード番号が与えられる。コンビニなどからチャージした分を上限にネット決済できる。リアルカードも発行しており、実店舗でも使える。利用者の4割は10代だ。

　この事業を始めたのは2016年9月。初めの半年はアプリのインストールが月1000件だったが、最近は月60万インストールに伸びている。今年4月からは自社のサイトから上限2万円までチャージでき、翌月末までに支払ってもらうシステムを始めた。ただ後払いの場合は氏名や年齢などからその場で審査している。