マーケット・金融 グローバルマネー

低利が好きなトランプ大統領 懐に利上げ阻止の「奥の手」

 金融政策に関する「中央銀行の独立性」を侵すような政府の動きは「不適切」というのが世界の常識になった。ところが、トランプ米大統領は、米連邦準備制度理事会(FRB)による継続的な利上げに不満感を示し、パウエルFRB議長への批判を強めている。FRBに対する市場や国民の信認を損なう行為であるのは当然だが、利上げ批判自体は正当化できるだろうか。

 不動産開発業者という経歴を持つトランプ大統領は、低金利を選好すると公言しているが、これはマクロ環境を問わない「本能的な嗜好(しこう)」であり、批判というレベルではない。

残り884文字(全文1138文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事