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ESG投資 日本の運用残高は137兆円 「対話」通じて企業に変革迫る=黒田一賢

アパレル企業が買い物袋を紙製にするなど環境の持続可能性を意識した取り組みが広がっている(Bloomberg)
アパレル企業が買い物袋を紙製にするなど環境の持続可能性を意識した取り組みが広がっている(Bloomberg)

 環境と社会の持続可能性に配慮する「ESG投資」(ESGは環境、社会、ガバナンスの略)が拡大している。日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)によると、ESG投資の世界の投資残高は、2012年の1596兆円から16年には2755兆円に拡大した。ESGへの配慮が企業の持続可能性に影響を与えると広く認識されるようになったことで、ESG投資の裾野が強い関心を持つ少数の投資家から一般の投資家へと広がりつつある。

 JSIFがアンケート調査を基に集計した日本のESG投資残高も、15年の約27兆円から17年には約137兆円に拡大しており(図)、19年も同様の傾向が継続するとみられる。

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