週刊エコノミスト Online 世界経済総予測2019

米金利 景気は後退せず2回=剣崎仁

 短中期国債で期間の長い金利が短い金利を逆転する「逆イールド」化が景気後退懸念を高めている。だが銀行が短期で資金調達して長期で貸し出す「預貸利ざや」がマイナスに転じても、非金融企業には投資収益率と資金調達コストの差「投資利ざや」がマイナスに転じない限り銀行貸し出しは伸び続け、景気後退に陥る可能性は低い。

 また食料や原油などを除いた、足元のコアインフレ率は、医療サービス価格の低下といった一時的要因に起因して弱含みだが、これまでのサービス業の賃金上昇により、2%を上回る水準まで上昇するだろう。一方、これまでのドル高により、米製造業は比較的早い段階で減速に転じる可能性がある。

残り313文字(全文601文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事