経済・企業 世界経済総予測2019

視界不良地帯2 北朝鮮 「非核化」で米朝すれ違い=宮本悟

 トランプ米大統領は2018年12月1日、第2回米朝首脳会談について19年1月か2月に行われる公算が大きく、米朝両国は三つの候補地を検討中であることを明らかにした。

 トランプ氏が第2回首脳会談の展望について語ったのは、これが初めてではない。18年9月24日、トランプ氏は首脳会談の日時と場所について「かなり近いうち」に発表すると発言した。

 だが、それから3カ月以上たっても首脳会談の日時と場所は発表されていない。これは、米朝関係と非核化が大きく後退したことを示している。トランプ政権の間は、米国は北朝鮮との対話を続けようとするであろうが、非核化の進展はあまり期待できないだろう。トランプ政権後には、米朝は元の緊張関係に戻っていくと思われる。

残り1186文字(全文1506文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事