投資・運用グラフの声を聞く

新日鉄と村田に見る長期の相場循環=市岡繁男

 2003年4月から07年6月にかけて平均株価は2・3倍に上昇した。その中心は鉄鋼、海運、非鉄など重厚長大産業だった。だが、その後はリーマン・ショックや東日本大震災で株価は再び8000円台に沈む。低迷する市場を浮上させたのは円安や日銀の量的緩和政策だった。平均株価は12年9月の8000円台から、一時は2万4000円台に上昇し、昨年末は2万円で引けた。

 その間の上昇率は2・3倍で前回とほぼ同じだが、相場の主役は重厚長大産業から化学や精密、電機に代わり、鉄鋼や海運、非鉄は騰落率ワーストの座に追いやられた(図1)。

残り274文字(全文531文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事