週刊エコノミスト Online マンションの悲劇

HARUMI FLAG 新築が大量供給される「選手村」 平均坪単価は「300万円割れ」=編集部

建設が進む晴海フラッグ
建設が進む晴海フラッグ

 5月下旬の東京湾岸は、吹き抜ける風が心地よい。海の向こうにはレインボーブリッジが見える。東京都中央区晴海では、2020年の東京五輪・パラリンピックの選手村建設が真っ最中。工事車両やクレーンがせわしなく動く。この選手村が今、不動産関係者の大きな注目を集めている。選手村は大会後、巨大なマンション群「HARUMI FLAG」(晴海フラッグ)として生まれ変わるが、7月末からいよいよ分譲マンションの販売が始まるのだ。

 晴海フラッグはタワーマンション2棟、商業施設1棟を含む24棟からなり、22年秋から順次竣工。完成すれば、約1万2000人が暮らす巨大な「街」になる。このうち、分譲マンションは19棟4145戸。首都圏で年間に販売される新築分譲マンションの約1割に相当する規模だ。現在計画中の「バス高速輸送システム」(BRT)では、JR新橋駅まで所要時間は10分程度の見込みと、立地も申し分ない。

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