経済・企業 乗り遅れ厳禁!移動革命

海外事情 中国 「スマート交通」先進地・深セン BYDが売るシステムの威力=湯進

深圳市を走るBYDのEVバス(筆者撮影)
深圳市を走るBYDのEVバス(筆者撮影)

 中国広東省深セン市の中心部から東に40キロ離れた坪山(へいざん)区に、複数の工場、研究所、社員寮などを総延長5キロのモノレールでつないだ巨大な工業地区がある。中国自動車大手BYDが本社を構える、通称「BYD大道(たいどう)」と呼ばれる企業城下町だ。筆者は6月、同地区を視察した。

 電気自動車(EV)を含む新エネルギー車(NEV)で中国最大手のBYDは、電池事業やモノレール事業も手掛け、近年はMaaSの一分野である「スマート交通」、すなわちIT(情報技術)導入による交通の効率化ビジネスにも積極的だ。

 BYDがスマート交通事業の中核と位置づけるのが、路線バス向けの中・大型EV事業だ。中国国内だけでなく米国、英国、日本など50カ国にも輸出している。

残り1078文字(全文1403文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事