テクノロジー スマホAIで病気を治す医療&ビジネス

医療ビッグデータ 遠隔から患者情報収集 新薬開発へ活用も=繁村京一郎

(出所)野村証券
(出所)野村証券

 2018年4月の診療報酬(医療行為の価格)改定で、自宅などでもスマートフォン画面等を通じて診察を受ける際の「オンライン診療料」が新設された。将来的には、在宅での診療から服薬指導までがオンライン化されるための「開かずの扉」が少し開いたと言える。同年5月には次世代医療基盤法が施行され、医療データの利活用を円滑にする法整備がされた。医療ビッグデータの利活用の機会が広がっている。

 オンライン診療は診察や管理だけでなく、患者の平時の状態の把握、脈拍や血圧といったバイタル(生命兆候)データの取得が可能となる。データが蓄積されれば、AI(人工知能)による診断、医療の効率化がさらに進むだろう。

残り2196文字(全文2489文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事