週刊エコノミスト Online 年金の大誤解

誤解5 受給は遅らせるのが得 高齢になるほど支出は減る 自分の生活スタイルを考えて=深野康彦

(出所)日本年金機構のデータを基に筆者作成
(出所)日本年金機構のデータを基に筆者作成

 人生100年時代といわれることから、何歳から年金を受け取り始めればよいのかは悩ましい問題である。年金の受け取り開始は65歳(特別支給の厚生年金を除く)からとなっているが、希望すれば60歳まで前倒しできる一方、70歳まで遅らせることもできるからだ。

 60~70歳のいずれかから年金の受け取りを開始した場合、計算上では平均余命まで生きれば何歳からでも損はしないといわれる。だが、私たちは死ぬ時期をコントロールできないから、せめて払った保険料以上はもらいたいと思うのが人情だろう。

 年金は一生涯の終身払いなので、100歳でも、120歳でも生きている限り受け取ることが可能だ。では、何歳から受け取ればよいのだろうか。

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