国際・政治 ワシントンDC

軍事依存の外交へ疑義 出色の新研究所が始動へ=井上祐介

軍事は最終手段(Bloomberg)
軍事は最終手段(Bloomberg)

 ワシントンDCは「連邦政府の街」であると同時に、多くのシンクタンクが拠点を置く「アイデア」の街でもある。この「アイデア」の街で今注目されているのは、今年11月創設予定の「クインシー・インスティテュート(クインシー研究所)」だ。ボストン大学のアンドリュー・バセビッチ教授が社長となり、同氏を含む5人の外交専門家が共同創設者となっている。

「クインシー」という名前は、ジョン・クインシー・アダムズ第6代大統領に由来する。同氏は1821年に「米国は怪物を退治するために海外に行くことはない」と発言しており、クインシー研究所も、軍事力に過度に依存した、介入型の外交政策に疑問を投げかける。

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