週刊エコノミスト Online 勝つ 負ける地銀

マイナス金利深掘り 収益は最大21%減少 8割超が預貸業務が赤字=吉沢亮二

(注)各種前提条件は、日本銀行「金融システムリポート」や同銀行「2018年度の銀行・信用金庫決算」(2019年7月)などを基に筆者が決定。収益影響の試算は、市場連動とプライムは1年で全更新(初年度更新影響率50%)、固定は4年かけ均等に更新。例:初年度更新影響は12.5%{=(0%+25%)÷2)}する仮定で実施 (出所)各種資料を基に筆者作成
(注)各種前提条件は、日本銀行「金融システムリポート」や同銀行「2018年度の銀行・信用金庫決算」(2019年7月)などを基に筆者が決定。収益影響の試算は、市場連動とプライムは1年で全更新(初年度更新影響率50%)、固定は4年かけ均等に更新。例:初年度更新影響は12.5%{=(0%+25%)÷2)}する仮定で実施 (出所)各種資料を基に筆者作成

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 10月の金融政策決定会合で、日本銀行は政策金利を据え置き現状の金融政策の維持を決定した。

 一方で、日銀は、今後の政策金利引き下げの可能性を改めて示唆している。仮に今後、日銀がマイナス金利政策の「深掘り」に踏み切った場合、邦銀では貸出金利の低下などにより、収益性にさらに下方圧力がかかることから、筆者はその影響の大きさを試算した。

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