国際・政治 中国発 世界不況

債務膨張 貸し渋りにあえぐ民間企業 経営悪化で破綻急増

公的管理下に置かれた中国・内モンゴル自治区を拠点とする包商銀行。写真は北京支店(Bloomberg)
公的管理下に置かれた中国・内モンゴル自治区を拠点とする包商銀行。写真は北京支店(Bloomberg)

 中国共産党100周年に向け金融健全化の取り組みが先送りされそうだ。

 中国ではリーマン・ショック後の2008年11月に発動された4兆元(当時の為替レートで57兆円)の景気対策を契機に、過剰投資・過剰債務問題が一段と深刻化した。国際決済銀行(BIS)によると、中国の債務残高の国内総生産(GDP)比は、08年末の142・6%から19年6月末には261・5%に拡大した。中でも非金融企業の債務が急膨張している。

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