国際・政治 中国発 世界不況

デフレ 上がらない家計・企業の物価=関辰一

 中国政府は2018年から投資抑制を本格化した。銀行の簿外取引やノンバンクによる融資の縮小、地方での野放図な開発プロジェクトの見直しで、与信と債務の急拡大に歯止めがかかった。

 一方で、重工業地域を中心に、景気が大きく冷え込んで物価が下落。19年1〜6月は31省・市・自治区のうち河北省や黒竜江省など10地域で、総合的な物価を示す「GDP(国内総生産)デフレーター」がマイナスに陥った。

 他方で、消費者物価指数(CPI)は、アフリカ豚コレラ(ASF)による豚肉価格の高騰で大幅に上昇。インフレを懸念する専門家もいる。

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