昨年６月以降、金（ゴールド）価格が上昇している中、金関連の投資に興味を示す個人投資家も少なくないだろう。ヒューマネコンサルティング代表取締役でファイナンシャルプランナーの阿部重利氏は、金価格上昇の背景には、米中貿易摩擦がいったんは部分合意したとはいえ今後に大きな不安があることに加え、イラン情勢などの地政学リスクや新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な景気急減速懸念、さらにこれらを受けてＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）が追加利下げする可能性などがあると話す。

「個人投資家もリスク回避姿勢となり、安全資産としての金に注目している」（阿部氏）という。