経済・企業 バフェットvs商社

住友商事 小売りの現場でデータ活用=安藤伸樹

データ活用が期待される小売りの現場(住友商事提供)
データ活用が期待される小売りの現場(住友商事提供)

 当社の前身は1919年に設立された大阪北港。今でいうデベロッパーだ。不動産開発で創業し、100年がたった。次の100年を進めていくうえで原点に立ち返りたい。

 ただ、祖業だから生き残るわけではない。そのDNAを受け継いでいく。住友の精神はリストラクチャリング(再構築)すること。古い物を捨てて新しい物にチャレンジする精神がある。

 今、不動産投資のプレーヤーは「オフィスに誰もいなくなる」と身構えているが、市場の見立てと需要にズレが出ていると感じる。多少の値引きはあっても全員が地方移転するわけではない。オフィスにいなければ、自宅で過ごす時間が増え「もう一部屋」の需要も生まれる。人が過ごす場所が変わり、価値ある土地の移動はあるかもしれない。ちまたでは過剰に恐れられているため、こうしたひずみを見て投資をすることは重要だ。

残り1050文字(全文1410文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事