経済・企業 バフェットvs商社

選別の目 真の「バフェット銘柄」 最有力は伊藤忠=牧野洋

米ネブラスカ州オマハにあるバフェットの自宅(岡本兵八郎マネックス証券チーフ・外国株コンサルタント提供)
米ネブラスカ州オマハにあるバフェットの自宅(岡本兵八郎マネックス証券チーフ・外国株コンサルタント提供)

 米巨大投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェットが、5大商社株の大量取得で初めて本格的な日本株投資に乗り出した。一体いつから日本株に注目していたのだろうか。

 少なくとも1998年からだ。この年、筆者は米ネブラスカ州オマハでバークシャー年次株主総会を取材し、幸いにもバフェット本人にインタビューする機会を得た。もちろん日本株に興味があるかどうか聞いた。

 お祭り騒ぎの総会の合間を縫って登場したバフェットはあっさりと答えた。「日本には興味深い投資機会がある。実際に投資を検討したこともある」。すでに当時から日本企業の年次報告書(アニュアルリポート)を読み、チャンスをうかがっていたのだ。

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