経済・企業 コロナ株高の崩壊

リスク1 米バブル 「恐怖指数」高止まり 下落局面への転換点=菊池真

若者を中心に「ロビンフッダ―」と呼ばれる超短期志向の投資家が急増 (Bloomberg)
若者を中心に「ロビンフッダ―」と呼ばれる超短期志向の投資家が急増 (Bloomberg)

 米国株市場は今、バブル状態から下落局面に転じた初期段階にあると筆者は見ている。

 株価水準を決める需給(売りと買い)関係を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大による3月の世界同時株安後、米株市場で一貫して買われてきたのが、業績が好調で高い成長率が期待できるグロース(成長)株だった。IT大手のGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)をはじめとするナスダック上場のハイテク銘柄がその典型だ。

 ナスダック総合指数が3月23日の安値6860・67から9月2日の戻り高値1万2056・44まで急上昇したことは、米株がグロース株主導で上昇してきたことを明確に示している。

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