経済・企業 ガソリン車 ゼロ時代

成長分野2 電池素材 4大部材は日本が優位 「全固体」向けも量産へ=東哲也

リチウムイオン電池はEVの心臓部(Bloomberg)
リチウムイオン電池はEVの心臓部(Bloomberg)

 リチウムイオン電池(LiB)は電気自動車(EV)の駆動源として欠かせない。世界シェアはパナソニックがLG化学(韓国)やCATL(中国)と激しく争うが、材料を供給する素材メーカーは日本勢が強い。今後は市場の急拡大も予想される(図)。

 LiBはリチウムイオンが電解液を介して正極と負極の間を移動し、充放電を繰り返す2次電池で、「4大部材」と呼ばれる正極材(活物質)、負極材(活物質)、電解液、セパレーターが、その性能を左右する。

 日本勢が最も得意とするセパレーターは、正極と負極を絶縁することで電池内部のショートを防止する役割を果たす。旭化成が中国・上海エナジーとともに世界シェア1、2位を争うが、車載用は住友化学がトップだ。パナソニックのLiBに使われ、米テスラのEVにも搭載されている。

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