マーケット・金融 日経平均最高値への道

投資の達人に聞く「日本株の行方」

 日本株運用の第一人者たちに、今後の株式相場の見通しを聞いた。

(聞き手=稲留正英/中園敦二・編集部)

「完全にバブル 高値で売り抜けろ」 澤上篤人 さわかみホールディングス代表取締役

 私は第2次安倍政権がスタートする2012年の前から、個別株投資の集合体である日経平均は、5万円になっても、10万円になってもおかしくないと言っていた。とはいうものの、今は完全にバブルだ。

 2008年のリーマン・ショック以降、世界が金融緩和に拍車をかけた。そして今回、各国政府がコロナショックの対応という免罪符を持って、めちゃくちゃお金をばらまいてお金の価値を下げている。中央銀行の財務は異常に肥大化している。中央銀行が市場でバクチをやらせているようなもので、こんなことがいつまで続くのか。

残り4930文字(全文5265文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事