マーケット・金融 資源高 襲来!

工業金属&ゴム 銅・ニッケル・アルミ・スズ 中国建設市場過熱で品薄感=新村直弘

 <景気敏感資源にマネー流入 7年ぶりの高値が相次ぐ>

 非鉄金属の国際価格が軒並み水準を切り上げている。世界的な株高を背景に、景気動向に敏感な金属に、投機マネーが流れ込んでいる。現在の価格は、中国の輸入の急増、いわゆる「爆食」によって資源不足が叫ばれた2000年代前半や、08年のリーマン・ショック後に中国政府が4兆元の経済対策を打った時と同じ水準である。

 非鉄金属価格のベンチマークである銅は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まって間もない昨年3月、需要減によってロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物が1トン当たり4371ドルまで下落したが、現在1万ドルを目指す展開となっている。アルミニウム価格も当時の1・5倍に上昇、ニッケルも7年ぶりの高値を付けている。スズは一時、8年ぶりに2万5000ドルを超えた。足元はドル高進行で調整しているが、それでも非…

残り874文字(全文1252文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事