経済・企業 日本経済 大復活

東南アジア 米中向け輸出が好調 個人消費の回復は鈍く=高橋尚太郎

 ASEAN(東南アジア諸国連合)は東南アジアの国10カ国からなる地域協力連合である。人口は6億人を超えて今なお増加し続けており、域内に広がるサプライチェーン(供給網)により世界の工場としての存在感が増している。

 こうした条件のもと、2000年以降、比較的安定した成長を続けてきたASEAN経済だが、新型コロナ蔓延(まんえん)の影響は大きかった。コロナの新規感染者数は、昨春以来、各国で増加と減少を繰り返しており、域内全体では1日当たり1・5万人程度と高止まりの状況が続く。

 ASEANの国内総生産(GDP)は、厳しい活動・移動制限が実施された20年4〜6月期に最も落ち込み、その後、制限緩和が進む中で回復してきた。ただ、その歩みは緩やかであり、地域全体ではコロナ前のGDPに達していない。景気回復のエンジンは財(モノ)の輸出であり、回復ペースが緩やかになっている理由は、個人消費の持ち直しに弾みがつかないことである(図1)。

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