週刊エコノミスト Online 特集

商社2021 財務&注目事業 住友商事 電池リユース 大型蓄電池として活用

過去最大赤字も、メディアはしぶとく

 メディアやIT関連事業を得意とする。2021年3月期は、良くも悪くもこの特徴が出た。同期の最終(当期)損益は過去最大の1530億円の赤字。マダガスカルのニッケル事業で中長期の市況見通し下落などによる減損(850億円)、欧米青果事業「ファイフス」で、米国市況の悪化などによる損失発生(380億円)といった一過性損失が響いた。

 一方で、メディア分野が屋台骨を支えた。取り込み利益(出資比率に応じた子会社、関連会社の純利益の取り込み額)1位のケーブルテレビ局運営事業「ジュピターテレコム」は、、前期比20億円増の298億円。ITシステム会社「SCSK」もDX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル化による事業変革)需要が支えた。

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