週刊エコノミスト Online 安い日本

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

── 日本では外食など諸物価が海外に比べて安いとの認識が広がっている。

■日米の外食物価を比較すると1990年代半ばごろまでは右肩上がりの物価上昇傾向に乗っていたが、その後は米国が順調に伸びているのに対して日本はほぼ平らになっている(17ページ図1)。微妙に上がっているのは消費税率引き上げの影響によるもので、価格はほとんど上がっていない。日銀が2013年4月に「異次元緩和」を始めて為替は円安に反転し、本来なら日本の価格は上昇するはずだったがそうならなかった。結果的に日本は安いということになった。

残り1204文字(全文1495文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事