経済・企業 THE MARKET

動揺する市場、米金融政策の「配慮」を催促=秋野充成

東京市場 ストラテジストが読む 動揺の株式市場、米金融政策待ち=秋野充成

 2022年1月相場は、波乱の展開となっている。1月21日終値は、昨年末比で、ニューヨーク・ダウ平均株価(NYダウ)は5・7%、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数は11・9%下落している。国内でも、日経平均株価4・4%、東証株価指数(TOPIX)3・3%、東証マザーズ指数は17・7%の下落となった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な政策転換への市場の不信感が背景にある。まず債券市場が敏感に反応した。昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が1月5日に公開後、10年物米国債利回りは、1・879%まで上昇した。市場の政策金利予想を表す「フェデラルファンド(FF)金利先物」を見ると、3月の利上げ開始と今年4回以上の引き上げが織り込まれている。

残り518文字(全文888文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事