経済・企業 深層真相

専売ゲーム作れないほど品薄のPS5に「転売屋」の影

 発売から1年半が経過しながら、いまだに世界で品薄の据え置き型ゲーム機、ソニーの「プレイステーション5(PS5)」だが、この事態にゲーム開発企業も手をこまねいている。あるゲーム開発者によれば、PS5専売ゲームを開発する話は何度も上がっているという。しかし、「PS5でしか実現できない利点を盛り込まないと商売にならず、品薄状態が続く中では開発コストが見合わない」のだ。

 専売ゲームの開発に踏み切れない訳には、「転売屋」の存在もある。PS5のタイレシオ(ハード1台に対して何本のソフトが売れているかの割合)は0・3以下といわれている。たとえば、ニンテンドーWiiもコロナ禍で「Wiiフィット」というタイトルだけを買うユーザーが多かったが、それでもハード1台に対してソフト1本が売れるため、タイレシオは1を超える。「PS5のように1を割り込む状況は異常。大量の在庫が転売屋…

残り146文字(全文529文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事