教養・歴史 書評

『読書会という幸福』 向井和美著 岩波新書 946円

『読書会という幸福』

向井和美著 岩波新書 946円

 一冊の本について語り合う読書会。著者は30年にわたり参加してきた経験をもとに、その豊かさをつづる。読書会なら、一人では挫折してしまう大作を読み通すことができ、ほかの人の感想に耳を傾けるなかで自分の思いが言葉として形を結ぶ。参加者の没後に仕事人としての顔を知るエピソードでは、日常を離れ、本のみを接点に交わる場のかけがえのなさが伝わってくる。「本を語ることは、人生を語ること」、自分もこんな場を持ちたいとの思いが募る。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事