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“野球王国”神奈川の危機(編集部)

高野連も野球人口減少対策に取り組んでいるが
高野連も野球人口減少対策に取り組んでいるが

公立高の野球部員不足が深刻化

 日本高等学校野球連盟(高野連)が7月5日に公表した全国の硬式野球部員数調査結果(5月末時点)によると、前年度から最も部員数が減少したのは、神奈川県の227人だった。

 神奈川県は横浜や東海大相模など、全国レベルの強豪校がひしめく激戦区とされ、高野連加盟校数は東京都、北海道に次ぐ全国3位の190校(同)。「神奈川を制する者は全国を制す」ともいわれる。

 だが、私立強豪校が多い一方で、公立高校を中心とした野球部員不足は毎年深刻化しており、8月中旬から始まった秋の県大会では、26校が部員不足により「連合チーム」(部員不足校同士でチーム編成)を組んで参加している。部員不足問題に関しては、高野連では「他校からの部員レンタル」も認めており、神奈川県でも他校から部員を“借りて”大会に出場する高校も増える可能性がある。

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