経済・企業 THE MARKET

《ドル・円》訪日客が過度な円安を抑える 佐々木融

 10月11日から水際対策が緩和され、訪日観光客のビザなし渡航や個人旅行が再開した。2019年には3200万人が訪日し、約5兆円を消費したことが、当時かなり進行していた円安の流れを一時的に押しとどめた。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大で訪日客をほぼ完全に止めてしまったので、円相場は支えを失い、貿易赤字の急拡大と相まって円安基調が続く結果となっている。

 超金融緩和・鎖国政策を取りながら円安を「投機的な動き」と称して円買い介入を行うよりも、円安メリットを生かして訪日客を呼び込んだほうが、過度な円安の発生を抑えられるし、日本経済の活性化につながる。

残り192文字(全文468文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事