国際・政治 闘論席

プーチン失脚まで続く戦争 小林よしのり

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

小林よしのりの闘論席

 戦争を「ひとごと」にしておきたい日本人には、真実を突き付けたい。

 国家を超える思想が生まれない以上、戦争は必ず起こる。

 それが人類の限界で、戦争のないユートピアは全体主義という体制でしか実現しない。

 せめて人類の試みとして可能なのは、国際法の発展しかないのである。罰則もない国際法を人類の確固とした慣習にできるかどうかが最も重要で、最も価値ある人類の挑戦だと断言してもいい。

 国際法の一部にでも罰則が適用できれば、人類は進化することになろうが、残念ながらロシアの戦争遂行を見ると、むしろ人類として退化している。国連性暴力担当代表が指摘しているように、ロシアはレイプを戦争遂行の武器としており、これは野蛮の極致、国家の恥である。

残り448文字(全文772文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月28日号

バイオ製薬最前線 肥満 がん 認知症第1部 創薬テーマ編肥満14 画期的な減量効果の治療 ノボ、リリー2強が世界席巻■中桐成美/中西拓司17 内臓脂肪減少薬 大正製薬が「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ■中西拓司19 米国の現実 成人の「4割超」の深刻 国防にも影響するレベル■岩田太郎20 体 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事