経済・企業 THE MARKET

《長期金利》年末に金利上昇一服 徳勝礼子

 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースの減速とともに、米国では10年国債金利が4%超でピークアウトしたという見方が強まっている。消費者物価指数(CPI)や景気指標自体も先行してピークを付けたことがようやく確認された。だが、それ以上に今年積み上げた債券売り持ちポジションを年末に向けて解消する動きが金利低下をサポートしているように見える。

 米国以外の主要国では、11月に利上げペースを速めた中央銀行もあるが、それらの国でも長期金利はピークアウトした米国債金利に連動する要素が強くなっている。英国やニュージーランドの中央銀行は、1回の利上げを0.75%に引き上げたが、引き上げ直後は金利が上昇しても1週間程度で再び低下している。やはりポジション解消の要素がありそうだ。

残り150文字(全文486文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事