経済・企業THE MARKET

《NY市場》行き過ぎたリセッション観測が反発の原動力に 堀古英司

 昨年以降、エコノミストを中心にリセッション(景気後退)を予想する向きが急増している。ブルームバーグ社の集計によれば、1年以内のリセッション入り予想は65%に上り、過去実際にリセッションに陥った局面を除いては最高水準となっている。しかし実際には、一向に米国経済はリセッションに陥っておらず、多くのエコノミストが今年初を予想していたのが今年後半、そして来年と、どんどん後ずれしていっているのが現実だ。

 米国経済は新型コロナウイルス感染拡大を受けて2020年初にリセッション入り、その後22年上半期もマイナス成長となった。コロナという大きなショックを受けて経済は大きな上下動をこなした後、現在正常化のためにその波は小さくなっていっている過程だ。今は22年上半期のマイナス成長からの回復局面であり、その次の小さな波は下降局面だろう。しかし波は小さくなっており、あっても恐らく短期間か、浅いか、かなり先だろ…

残り112文字(全文511文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事