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オフィスの空き室率が25%超のシリコンバレーで需要回復の兆し 中島和宏

アップルによる格安ビル購入はオフィス需要回復の兆しか。写真はアップル本社の「スティーブ・ジョブズ・シアター」
アップルによる格安ビル購入はオフィス需要回復の兆しか。写真はアップル本社の「スティーブ・ジョブズ・シアター」

 事業用不動産サービスのCBREによると、カリフォルニア州シリコンバレー地域のオフィスの約4分の1が空き室になっているという。今年第2四半期(4~6月)の空室率は、シリコンバレーの中心サンタクララ市で約26%、サンノゼ市で約27%に達しており、比較的良好とされる西側の周辺市域でも約24%に上る。コロナ禍以降のリモートワークの拡大と、大手IT企業などによる相次ぐレイオフ(一時解雇)や人員削減が理由に挙げられる。

 このように賃貸を含むオフィスビル関連市場は大きく低迷しているが、それを下支えしそうなトレンドがいくつか出てきた。

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