経済・企業 深層真相

トヨタ車載OS開発はデンソー頼りに

 トヨタ自動車の子会社のウーブン・バイ・トヨタが混迷を深めている。10月1日付で、ウーブンを率いてきたジェームス・カフナーCEO(最高経営責任者)が退任し、デンソー出身の隈部肇氏が後任に就くことを内定した。トップ交代の背景にあるのがウーブンが開発を担当してきた車載OS(基本ソフト)「アリーン」の失敗があるとされている。

 トヨタはソフトウエアがクルマの性能を左右するSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)を次世代車で実現することを掲げている。車載OSはSDVを実現するための心臓部となる技術だ。マイクロソフトなどのIT大手に自動車の中核技術の主導権を握られないため、車載OSの自社グループでの開発は必須だった。

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