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インフレとカーボンフリーに揺れる英国のグリーン政策 山田恭之

ULEZであることを示す標識 筆者撮影
ULEZであることを示す標識 筆者撮影

 保守党のスナク英首相は9月20日、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする(ネットゼロ)ための政策の見直しを発表。インフレによる家計の圧迫を踏まえ、ガソリン・ディーゼル車の新車販売禁止の導入を30年から35年へと延期するなどした。

 この見直しには7月の下院補欠選挙の影響も指摘されている。保守党は苦戦が予想されたにもかかわらず、ロンドン西部の選挙区で議席を維持。これは、労働党のカーン・ロンドン市長が掲げていた、排ガス基準を満た…

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