国際・政治 ワールドウオッチ

韓国政府が若者のコメ離れ対策で全国144大学の朝定食を1000ウォンに 趙章恩

コンビニ「GS25」では朝の時間帯におにぎりや弁当などご飯類を割り引きしている GSretail提供
コンビニ「GS25」では朝の時間帯におにぎりや弁当などご飯類を割り引きしている GSretail提供

 10月5日に韓国統計庁が公開した「消費者物価動向」によると、9月の物価は前年同月比3.7%上昇した。特に果物は24.4%もの値上がり。食材を含め国民が頻繁に購入する144品目の物価を調べた生活物価指数は4.4%上昇した。

 ソーシャルメディアでは「値上がりしないのは給料と米だけ」といわれるほどだが、ついにその米も値上げが始まった。2022年9月に80キロ当たり約16万ウォンだった産地価格は、23年9月に20万ウォンを超えた。

 ただし、米に関しては生産量減少による値上げで、政府は米の消費を奨励するキャンペーンを数多く実施している。韓国人の1人当たり年間米消費量は22年に56.7キロ。1982年の156.5キロから右肩下がりである。特に、70代以上の米消費を100とすると20代以下は30で、若い世代は米を食べなくなった。

残り215文字(全文578文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事