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難治性小児てんかんの創薬目指す米国のエコシステムとは 二村晶子

医療関係者や患者との交流会(アナハイム市のディズニーランドホテルで2023年10月) 筆者撮影
医療関係者や患者との交流会(アナハイム市のディズニーランドホテルで2023年10月) 筆者撮影

 脳内の神経細胞の異常な電気活動によって、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす「てんかん」は、100人に1人の割合で発症するとされる。米国では毎年11月は、てんかんの啓発活動を全国的に展開する「てんかん月間」に当たり、10月末にはカリフォルニア州アナハイム市のディズニーランドで、イベントが開かれた。

 難治性の小児てんかんには遺伝子の異常に由来するものが多く、発育の遅れや知的障害、呼吸障害などを伴う。患者の子どもがいる保護者は、原因となる遺伝子ごとに患者団体を作り、製薬企業へ創薬を進めるよう働きかけている。

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